親知らずが臭いのはなぜ?原因や対処法を徹底解説します!

親知らずによる口臭が気になっている男性

親知らずが原因で口臭が発生するケースは珍しくありません。

放置しておくと、虫歯や歯周病、炎症などのトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。

本記事では、親知らずが臭う原因やその種類、抜歯後に臭い理由、そして自宅でできる対策法までを徹底解説します。

自分の症状が心配な方や、口臭に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずが臭い3つの原因

親知らずが臭くて口元を覆う女性

親知らずが臭い場合、主に以下の3つの原因が考えられます。

  • 親知らず周辺に食べかすや歯垢が溜まっている
  • 親知らずが虫歯になっている
  • 親知らず周辺が炎症を起こしている

どの原因も放置すれば症状が悪化する可能性があるため、早めの対処が大切です。

親知らず周辺に食べかすや歯垢が溜まっている

親知らずは口の奥に生えてくるため、通常の歯ブラシでは磨きにくい位置にあります。

そのため、食べかすや歯垢が溜まりやすく、これが細菌の温床となり嫌なにおいを発生させます。

特に、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使っていない方は要注意です。

これらの汚れを放置すると、虫歯や歯周病にもつながりやすく、さらなる悪臭の原因にもなります。

セルフケアだけでは限界があるため、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらうのもおすすめです。

親知らずが虫歯になっている

親知らずは奥歯のさらに奥にあるため、磨き残しが多くなりやすく、虫歯になるリスクが高いです。

虫歯が進行すると歯の神経組織が腐敗し、口の中に悪臭を放つようになります。

痛みがない場合でも、虫歯が進行しているケースがあるため注意が必要です。

特に親知らずは視認しづらく自己判断が難しいため、違和感やにおいに気づいた場合には、早めに歯科医院で正確な診断と治療を受けることが大切です。

親知らず周辺が炎症を起こしている

親知らずの周囲に炎症が生じると、「智歯周囲炎」と呼ばれる状態になります。

これは、歯茎に細菌が侵入することで発生し、腫れや痛み、膿の排出を伴います。

膿には強い悪臭があるため、口臭がひどくなることが特徴です。

さらに、炎症が進行すると、顎の腫れや発熱を引き起こすこともあります。

こうした症状が見られる場合には、自己処理ではなく、早期に歯科医院で適切な抗生剤治療や洗浄処置を受けるようにしましょう。

抜歯後に親知らずが臭いのはなぜ?

親知らずの抜歯イメージ画像

親知らずを抜歯したにもかかわらず臭いと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。

最も一般的なのは、傷口に食べかすや血の塊が詰まり、時間とともに腐敗して悪臭が発生する場合です。

また、ドライソケットと呼ばれる状態では、傷口を覆う血餅が失われ、骨が露出して感染が起きやすくなります。

これにより強い痛みや悪臭を伴うことがあります。

抜歯後に異常を感じた場合は、早めに歯科医院へ相談することが重要です。

親知らずの臭さの種類と特徴

親知らずの臭さの原因となる細菌イメージ

親知らずの悪臭にはいくつかのパターンがあり、悪臭の種類によって原因をある程度推測できます。

特に、以下の3つの臭さや違和感は気づきやすいです。

  • ドブのような悪臭がする
  • 金属っぽい変な味がする
  • 触ると悪臭がする

自身の臭さの特徴を把握し、原因を特定する手がかりにしましょう。

ドブのような悪臭がする|膿や腐敗臭の可能性

ドブのような強い悪臭が口の中からする場合、膿や腐敗物質が原因になっている可能性が高いです。

これは細菌感染によって歯茎の内部で炎症が進行し、膿が溜まっている状態でよく見られます。

臭さに加えて腫れや痛みが伴う場合は、智歯周囲炎などの疾患が進行している証拠です。

この状態を放置すると、顔の腫れや顎の骨への感染拡大といった重篤な合併症に発展する可能性もあるため、早急な歯科受診が求められます。

金属っぽい変な味がする|血や感染による違和感の可能性

金属のような味が口内に広がる場合は、出血や炎症が起こっているサインであることが多いです。

特に抜歯直後や炎症がある箇所では、血が口腔内に滲み出し、金属的な風味を感じやすくなります。

また、感染により組織が壊れ始めると、独特の味がすることもあります。

一時的なものなら問題ありませんが、数日間続くようであれば、傷の治りが悪かったり、感染が進行している可能性があるため、歯科での確認が必要です。

触ると悪臭がする|親知らず周辺の汚れや膿が原因のことも

指や舌で親知らずの周囲を触ったときに悪臭を感じる場合、それはその部分に汚れや膿が溜まっているサインかもしれません。

歯の奥にある親知らずは歯垢や食べかすが残りやすく、放置されることで細菌が繁殖し、悪臭を放ちます。

また、炎症や軽度の膿が出ていると、表面をこすった際にその悪臭が一気に広がることがあります。

このような状態が続くと、炎症が慢性化しやすくなるため、自己判断ではなく歯科での確認が重要です。

親知らずが臭いことに関するよくある悩み

「親知らずからずっと悪臭がする」「片方だけ臭い」「抜歯したのに悪臭が取れない」といった悩みは、多くの方が抱えています。

これらは単なる一時的な問題ではなく、汚れの蓄積や炎症、虫歯などが原因となっている可能性があります。

なかには口臭が強くなったことで、会話や接客に自信を失う人もいます。

臭い原因が日常のケアで解消しない場合や、繰り返し症状が出る場合は、早めに歯科医師の診察を受けることが安心につながります。

親知らずの悪臭を防ぐ5つの対策法

デンタルフロスや歯間ブラシ、歯磨き粉、歯ブラシの画像

親知らずの悪臭を防ぐには、毎日のケアを工夫することが重要です。

特に親知らずは磨きにくい場所にあるため、通常の歯ブラシだけでは汚れが残りやすく、臭くなる原因になります。

ここでは、親知らずの悪臭を防ぐ対策法として以下の5つを紹介します。

  • デンタルフロスの使用
  • マウスウォッシュの活用
  • 奥歯専用の歯ブラシの使用
  • 歯科での定期クリーニング
  • 状況に応じた抜歯の検討

これらを取り入れることで、悪臭の発生を未然に防ぐとともに、親知らずの健康維持にもつながります。

デンタルフロスの使用

親知らずの隙間には、歯ブラシだけでは取りきれない汚れがたまりやすいため、デンタルフロスの使用が有効です。

特に歯と歯の間の汚れは口臭の原因となるため、1日1回、夜寝る前の使用を習慣にしましょう。

親知らずまわりの奥まで届きやすい「Y字型フロス」や「ホルダー付きフロス」など、使いやすいタイプを選ぶのがポイントです。

最初は出血することもありますが、継続することで歯茎の健康状態も改善されます。

マウスウォッシュの活用

マウスウォッシュは、歯ブラシやフロスでは届かない部分の細菌を減らすのに役立ちます。

特に殺菌作用のある薬用タイプを使うことで、口内の細菌バランスを整え、悪臭の発生を抑える効果が期待できます。

使用するタイミングは歯磨き後が最も効果的で、1日1〜2回の使用がおすすめです。

ただし、アルコール成分が強すぎると粘膜が荒れることがあるため、自分に合った製品を選ぶようにしましょう。

奥歯専用の歯ブラシの使用

親知らずは一般的な歯ブラシでは届きにくく、十分に磨けていないことが多くあります。

そこで、ヘッドが小さく、奥まで届く設計の「奥歯専用ブラシ」や「タフトブラシ」などを併用するのがおすすめです。

これらのブラシは細かい動きがしやすく、歯茎や歯の裏側も丁寧に磨けます。

特に親知らずの手前や側面は磨き残しが多くなりやすいため、ポイントブラシで集中的にケアすることで、臭い原因となる汚れを除去できます。

歯科での定期クリーニング

どれだけ丁寧にセルフケアをしても、親知らずの奥に溜まった汚れや歯石を完全に除去するのは難しいです。

そこで必要なのが、歯科医院での専門家による定期的なクリーニングです。

歯科衛生士による専門的な清掃を受けることで、細菌の温床となる歯石を除去し、悪臭の発生を未然に防げます。

一般的には3〜6か月に1度のペースで通院するのが理想的です。

状況に応じた抜歯の検討

親知らずが頻繁に炎症や悪臭の原因になっている場合、根本的な解決策として抜歯を検討することがあります。

特に横向きに生えている、歯茎に埋もれているなど、清掃が難しい状態の親知らずは、将来的にもトラブルの原因となりやすいため、歯科医の診断に基づいて抜歯を選ぶケースが増えています。

抜歯にはリスクもあるため、メリット・デメリットを踏まえて、医師と十分に相談することが大切です。

親知らずが臭いのを放置するとどうなる?

親知らずが痛み頬を押さえる女性

親知らずが臭いのを放置すると、口臭が悪化するだけでなく、虫歯や歯周病、さらには顎の骨への感染といった深刻な問題に発展するおそれがあります。

特に炎症が慢性化すると、周囲の健康な歯にも悪影響を及ぼし、抜歯だけでは解決できない状態になることもあります。

また、悪臭が社会生活に支障をきたす場合もあるため、早めのケアや専門的な診察を受けることが重要です。

軽い異変でも放置しないようにしましょう。

歯科医院に相談するタイミング

歯科医院の処置室

親知らずの悪臭が気になったとき、以下のような症状がある場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。

  • 悪臭が数日以上続いている
  • 歯茎が腫れている
  • 痛みや違和感がある
  • 出血や膿が出る
  • 口の中に金属のような味がする

これらはいずれも、単なる汚れではなく、細菌感染や炎症が進行しているサインである可能性があります。

早期受診により、症状の悪化を防げます。

まとめ

親知らずの悪臭は、食べかすの蓄積や虫歯、炎症など、複数の要因が重なって発生します。

毎日のセルフケアに加えて、必要に応じてフロスやマウスウォッシュ、歯科医院での定期クリーニングなどを取り入れることが、悪臭を防ぐことに繋がります。

また、親知らずが臭さが改善されない場合や違和感が続く場合は、早めに歯科医院で相談し、適切な診断と対処を受けることが大切です。

平山歯科医院では、仕事や学校で日中に通院が難しい方にも配慮し、週2日程度は夜20時まで診療を行っています。

親知らずの抜歯や歯のクリーニングにも対応できますので、お気軽にご相談ください。

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