歯周病は20代でもなる!原因や症状、予防法を徹底解説

近年、歯周病は20代にも広がりを見せており、中高年だけの問題ではなくなっています。
若い世代が歯周病にかかる原因として、口腔ケアの不十分さやストレス、食生活の乱れなどが挙げられます。
歯周病は早期発見と適切なケアが必要ですが、20代のうちにそのリスクを理解し予防を始めることが重要です。
この記事では、20代が歯周病になりやすい原因や症状、予防法について詳しく解説します。
あなたの健康を守るためにも、早期の対策を始めましょう。
20代で歯周病になる原因とは?

歯周病は20代の若者にも影響を与える病気です。
まずは、20代で歯周病になる原因について、以下の3点に分けて詳しく解説します。
- 生活習慣の影響
- 食生活と口腔ケアの影響
- ストレスや不規則な生活の影響
若い時期から歯周病に注意を払うことで、長期的な健康維持につながります。早速見ていきましょう。
生活習慣の影響
20代の歯周病リスクを高める要因の一つが、乱れた生活習慣です。
不規則な食事や寝不足、運動不足などが歯周病を引き起こす原因となります。
特に、甘い食べ物や飲み物を摂取した後に歯磨きをせずに寝るような日々が続くと、歯垢が蓄積して歯周病菌が増殖してしまうため注意しましょう。
また、喫煙やアルコールの摂取も歯周病の進行を早める要因となるため、生活習慣を見直すことが歯周病予防には非常に効果的です。
日常的に歯磨きの習慣をつけ、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけることで、歯周病のリスクを減らせます。
食生活と口腔ケアの影響
食生活と口腔ケアは、歯周病の予防に大きな影響を与えます。
食べ物が歯に残ると、それが歯垢となり、歯周病菌が繁殖する原因になります。
特に、甘いものや炭酸飲料を多く摂取していると歯垢がたまりやすいため、摂りすぎには注意しましょう。
また、20代は歯周病に対する危機感が高齢者よりも低い傾向があり、口腔ケアがおろそかになりがちです。
歯周病予防にフォーカスした口腔ケアを若いときから意識的に取り入れることで、20代で罹患するリスクを低減できるでしょう。
ストレスや不規則な生活の影響
ストレスや不規則な生活も歯周病の進行に影響を与えます。
ストレスが溜まると、免疫力が低下して歯周病菌に対する抵抗力が弱まり、歯茎に炎症が発生しやすくなるのです。
また、仕事や勉強などで不規則な生活を送ることが原因で体調を崩し、歯周病の進行を後押ししてしまう可能性もあるでしょう。
生活リズムを整え、十分な休息を取ったりストレスを管理したりすることも、健康な口腔状態を保つためには欠かせません。
20代の歯周病の危険性

次に、20代の歯周病の危険性について、以下の3つを解説します。
- 20代など若年層で起こる侵襲性歯周炎は進行が早い
- 若い人ほど症状が見逃されやすい
- 早期発見が難しい
20代でも歯周病にかかるリスクはあるため、その危険性を軽視してはいけません。
放置すると歯茎の炎症が悪化し、最終的には歯を失う可能性もあるため、危機感をもって対策を進めることが大切です。
20代など若年層で起こる侵襲性歯周炎は進行が早い
20代でも歯周病の進行が非常に早いことがあります。
注意すべきなのが、若年層に多く見られる「侵襲性歯周炎」という種類の歯周病です。
侵襲性歯周炎は急速に進行し、歯茎の腫れや出血にとどまらず歯を支える骨が短期間で失われます。
「まだ若いから大丈夫」と油断している間にあっという間に進行してしまい、手遅れになるケースも少なくありません。
20代でも歯周病で歯を失うリスクがあるため注意しましょう。
若い人ほど症状が見逃されやすい
歯周病の初期段階では症状が軽いため、若い人はその兆候に気づきにくいことがあります。
歯茎の腫れや軽い出血、口臭などは一時的な問題として軽視されがちですが、実は歯周病のサインとして表れている可能性があるため注意しましょう。
重篤な歯周病に進行する前に対処するためにも、初期症状を見逃さない意識が大切です。
早期発見が難しい
歯周病は症状が進行しない限り気が付きにくいため、早期発見が難しいとされています。
特に20代の若者の場合は、痛みがないために治療を後回しにしがちです。
しかし、歯周病が進行すると歯茎の炎症がひどくなり、歯を支えている骨が減少するなど、口内環境に深刻な影響を及ぼします。
健康な歯を維持するためにも、できるだけ早期に適切な治療を行うことが大切です。
歯周病の症状とは?20代で気をつけるべきサイン4つ

歯周病の初期症状が表れていても、知識がないと自覚することができません。
ここでは、気を付けるべき歯周病のサインについて、以下の4つを紹介します。
- 歯茎の腫れや出血
- 口臭や歯茎の退縮
- 歯茎の痛みや違和感
- 歯がグラグラしてくる
これらのサインに気がついたら、すぐに対策を講じるようにしましょう。
歯茎の腫れや出血
歯茎の腫れや出血は、歯周病の初期症状として非常に多く見られます。
歯茎が腫れている場合は炎症が起きている証拠であり、放置すると歯周病が進行する恐れがあるため注意しましょう。
歯周病は進行するにつれて歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が失われることになります。
このような初期症状を見逃さず、早期にケアを行うことが大切です。
口臭や歯茎の退縮
口臭が気になる場合、それは歯周病のサインの1つです。
歯周病が進行すると歯茎に炎症が起き、口内で細菌が繁殖します。
これらの細菌が原因で口臭が発生するのです。
また、歯周病が悪化すると歯茎が退縮し、歯の根元が露出することがあります。
口臭が強くなったり歯茎が退縮したりしていると感じた場合は、歯周病が進行している可能性が高いため、速やかに対処するようにしましょう。
歯茎の痛みや違和感
歯茎の痛みや違和感も、歯周病の代表的な初期症状です。
特に、歯磨きや食事をしている際に歯茎が痛む場合は、歯周病の進行を疑った方がよいでしょう。
歯茎の痛みや違和感は炎症によって引き起こされるもので、進行するにつれてその痛みが増すことがあります。
歯茎の腫れにより不快感を感じた場合は、歯科医師に相談しましょう。
歯がグラグラしてくる
歯周病が進行すると歯を支える歯周組織が弱くなるため、歯がグラグラしてくることがあります。
歯がグラグラ動く感覚を感じる場合、たとえ自覚症状がなくとも歯周病がかなり進んでいるサインです。
そのまま放置すると、最終的には歯を失うことになりかねません。
このような症状を自覚したなら、すぐに歯科を受診しましょう。
20代が歯周病を予防する方法4選

歯周病は20代でも発症するリスクがあり、早期の予防が非常に重要です。
ここでは、20代が歯周病を予防する方法について、以下の4つを紹介します。
- 定期的な歯科検診
- 正しい歯磨き習慣の確立
- ダラダラ食べを避ける食生活
- ストレス管理と生活習慣の見直し
これらの予防法を習慣化して、将来的な歯の健康を守りましょう。
定期的な歯科検診
歯周病を予防するためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
歯周病は初期の段階では自覚症状が少ないため、自分では気づかないうちに進行している場合があります。
定期的に歯科医院を訪れることで、歯周病の早期発見が可能になるでしょう。
また、歯科医によるプロフェッショナルケアや歯のクリーニングを受ければ、プラークや歯石の蓄積を防ぎ歯周病を予防できます。
20代であれば、最低でも半年に1回の受診がおすすめです。
正しい歯磨き習慣の確立
歯周病の予防には、毎日の正しい歯磨きが非常に重要です。
歯ブラシだけでは歯と歯茎の間に溜まるプラークを取り除くのは難しいため、歯間ブラシやデンタルフロスを補助的に使用することをおすすめします。
歯磨きの際はフッ素が含まれる歯磨き粉を使用し、優しく歯茎をマッサージするように磨きましょう。
ダラダラ食べを避ける食生活
歯周病の予防には、食生活の改善も大きな役割を果たします。
ダラダラと間食を食べる行為は、口内に長時間食べかすや糖分が残り、歯周病のリスクを高めるため控えた方がよいでしょう。
食事の時間を決めてダラダラ食べを避け、食後はできるだけ早く歯を磨くことが大切です。
また、食物繊維やビタミンCを多く含む食事は歯周病予防につながるため、積極的に摂るようにしましょう。
ストレス管理と生活習慣の見直し
ストレスや不規則な生活習慣は、歯周病のリスクを高める原因となります。
また、睡眠不足や過度なアルコール摂取も歯周病の進行を助長します。
生活習慣を見直し、規則正しい睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事を心がけることで、歯周病だけでなく全身の健康にもよい影響を与えられるでしょう。
ストレスを上手に管理する方法として、趣味やリラックスできる時間をもつことも有効です。
20代の歯周病治療方法

最後に、20代の歯周病治療方法について、以下の3つの段階に分けて紹介します。
- 初期の歯周病の治療方法
- 中度・重度の歯周病の治療法
- 歯周病治療後のケア
それぞれの進行段階にあった治療方法を理解し、将来的な健康を守りましょう。
初期の歯周病の治療方法
初期の歯周病は、歯茎の炎症や軽い出血が見られる段階です。
この時期は、歯科医による専門的なクリーニングで歯石やプラークの除去を行い、歯周病の進行を防ぎます。
また、歯ブラシやデンタルフロスを使った正しいブラッシング方法を学ぶことで、患者さん自身の歯磨き習慣を改善し、再発を防止します。
初期段階では治療が比較的簡単で費用も抑えられるため、歯周病のサインに気が付いたらできるだけ早期に受診しましょう。
中度・重度の歯周病の治療法
歯周病が中度以上に進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯の周りに溜まった歯石や細菌が感染を引き起こします。
治療ではスケーリングやルートプレーニングといった、歯石やプラークを取り除き歯根を滑らかにする処置を行い、細菌の再付着を防止します。
また、重度の歯周病になると歯周外科手術によって歯茎を切開し、深い歯周ポケットを治療するケースもあります。
中度以上の歯周病では早期発見と適切な治療が非常に重要であり、放置すると歯を失う原因になるため注意しましょう。
歯周病治療後のケア
歯周病治療後も再発を防ぐためには継続的なケアが必要なため、治療が終わったからといって、歯科医院に通うのを怠ってはいけません。
定期的な経過観察とクリーニングを受けることで、歯周病の再発を防止しましょう。
歯周病の治療後は、歯磨き習慣や食生活の改善といった自己管理が求められます。
治療後のケアをしっかりと行うことで、健康な歯を維持できるようになるでしょう。
まとめ
20代の若い世代でも歯周病が悪化するリスクがあり、治療せず放置すると歯を失ったり全身の健康にも悪影響を及ぼしたりすることがあります。
もし、ご自身の歯や口腔内の健康に不安を感じているなら、ぜひ平山歯科医院へご相談ください。
当院では、20代の方にも適した予防歯科サービスを提供しており、丁寧なカウンセリングと治療で患者様の歯周病予防をサポートいたします。
まずは定期的な歯科検診を受診して、健康な歯を守るための第一歩を踏み出しましょう。