虫歯が痛い時はどうすれば良い?原因や応急処置、NG行動を詳しく解説

歯が痛い女性

虫歯の痛みは生活に大きな影響を与えます。

強烈な痛みを感じるまでに虫歯が悪化してしまうと、食事や会話にまで支障をきたすため、早急な対処が必要です。

しかし、痛みが出る原因やどのように応急処置をするべきか、さらに治療のタイミングについてよくわからないという方も少なくありません。

本記事では、虫歯が痛むメカニズムや応急処置法、NG行動について詳しく解説します。

虫歯が痛むメカニズムと原因

健康な歯と虫歯になった歯

虫歯による痛みは、単なる「歯がしみる」といった感覚だけでなく、進行段階に応じて異なる症状が現れます。

この痛みの正体を理解するためには、虫歯がどのように進行し、どのように神経へ影響を与えるのかを知ることが重要です。

以下では、虫歯による痛みのメカニズムや原因を詳しく解説します。

虫歯による痛みのメカニズム

虫歯によって痛みを感じるまでの過程は以下の通りです。

  1. 酸が歯の表面を溶かし、エナメル質が失われる
  2. 進行することで象牙質が溶け、神経にまで達する
  3. 神経に細菌が侵入することによって炎症が起こる
  4. 痛みが発生する

このように、痛みの原因は細菌の侵入により神経が刺激を受け、炎症が広がることで発生することがほとんどです。

この炎症がひどくなると血流が増加し、圧力がかかることで痛みを引き起こします。

虫歯の進行具合と痛みの関係

虫歯の痛みは進行具合と密接に関連しています。

以下の表に虫歯の進行具合と症状をまとめました。

虫歯の進行具合痛みの症状および特徴
CO痛みはない エナメル質が溶けかけている 自覚症状がないため、放置されがち
C1【初期虫歯】痛みはない 冷たい飲み物や甘いものが沁みることがある 虫歯の進行はエナメル質のみに留まっている
C2【中期虫歯】痛みを感じやすくなる 特に熱いものや冷たいものに敏感になる 虫歯の進行が象牙質に達する
C3【重度の虫歯】激しい痛みが生じる 虫歯が神経にまで到達している 放置すると神経が死んでしまう
C4【末期の虫歯】神経が死んで痛みが消失することがある 歯が崩れたり、膿がたまる 感染症が広がるリスクがある

進行が進むほど痛みは強くなり治療が難しくなるため、早期の発見と治療が重要です。

虫歯以外の原因で痛みが発生している場合

歯の痛みと言えば、真っ先に虫歯を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、虫歯以外の原因で痛みが発生している場合もあるのです。

以下の表に、歯の痛みを伴う代表的な症状をまとめました。

虫歯以外の原因特徴
歯周病歯周ポケットに細菌が増殖し、腫れや痛みが発生する。 歯茎に問題があるため、虫歯とは異なるアプローチで治療する必要がある。
知覚過敏特に冷たいものや酸っぱいものを食べたときに歯がしみる症状が見られる。 歯の表面が擦り減って象牙質が露出したことが痛みの原因。
顎関節症顎の関節がずれることで、口を開けるときや噛むときに痛みが生じる。 歯そのものに関係する痛みではなく、顎の関節に問題があるため、治療方法が異なる。

痛みが似ている虫歯以外の原因についても、正確な診断と適切な治療が求められます。

早期に歯科医院で相談することが、原因を特定し効果的な治療を行うための第一歩です。

虫歯が痛い時の応急処置

デンタルケアグッズ

次に、虫歯が痛い時の応急処置について紹介します。

今回紹介するのは、以下の6つの方法です。

  • 鎮痛剤で一時的に痛みを抑える
  • 患部を冷やす
  • 歯を丁寧に磨く
  • 塩水で口の中をすすぐ
  • 正露丸を使用する
  • ツボを押して痛みを軽減する

すぐに歯科医院を受診できない場合には、これらの応急処置を試してみてください。

ただし、あくまでも応急処置のため、できるだけ早急に歯科医院を受診しましょう。

鎮痛剤で一時的に痛みを抑える

痛みがひどい場合は、鎮痛剤を服用することが一時的な対処法として有効です。

鎮痛剤を服用することで痛みが抑えられるため、痛みのピークを乗り越えやすくなるでしょう。

なお、鎮痛剤は効果が現れるまで数十分かかることがあります。

効きが悪いからと言って、用量や間隔を無視した薬の服用はしないようにしてください。

患部を冷やす

痛みを軽減させる方法の1つとして、患部を冷やす処置があげられます。

冷やすことで血流が抑えられ、痛みを引き起こしている炎症が一時的に収まりやすくなるのです。

ただし、長時間冷やしすぎると逆効果になることもあるため、5分程度を目安に冷やすようにしましょう。

歯を丁寧に磨く

虫歯の進行箇所に汚れや食べかすが残っていると、痛みが悪化することがあります。

そのため、歯を丁寧に磨くことで、口内の清潔を保ち炎症を軽減できるでしょう。

しかし、磨きすぎると歯茎に刺激を与え痛みが増すことがあるため、注意が必要です。

塩水で口の中をすすぐ

塩水で口の中をすすぐことは、痛みの軽減に有効な方法です。

塩水には軽い消毒効果があるため、温かい塩水を口に含みゆっくりとすすぐことで、炎症を抑え、細菌の繁殖の防止につながります。

正露丸を使用する

虫歯の痛む箇所に正露丸を少量置く方法もあります。

正露丸には消毒作用があり、炎症の原因である細菌を抑える働きが期待できます。

ただし、強い刺激を感じることがあるため少量を患部に使用し、すぐに取り除くようにしましょう。

ツボを押して痛みを軽減する

痛みをやわらげるための補助的な手段として、以下のような痛みに効果的といわれるツボを刺激するのもいいでしょう。

痛みに効果的なツボは大きく以下の3か所です。

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の付け根
  • 頬車(きょうしゃ):耳の付け根とエラの中央あたり
  • 湧泉(ゆうせん):土踏まずの上部

ツボを押す際は、指の腹で軽く押しながら、ゆっくりと呼吸をしてリラックスすると効果的です。

ツボ押しによる痛みの緩和は、明確なエビデンスがある方法ではありませんが、副作用の心配がないため他の方法と合わせて試してみるといいでしょう。

虫歯が痛い時のNG行動

喫煙中の男性

虫歯が痛い時、痛みをやわらげたくてつい様々な方法を試みることがありますが、実はNG行動も多いです。

ここでは、歯が痛い時のNG行動について、以下の4つを紹介します。

  • 患部を触らない
  • 喫煙や飲酒をしない
  • 激しい運動をしない
  • 自己判断で虫歯を放置しない

これらの行動は、痛みを悪化させてしまったり、治療を遅らせてしまう原因になったりすることがあるため、注意しましょう。

患部を触らない

痛みがあると、ついつい患部を触ったり指で押してみたりすることがあるかもしれません。

しかし、患部を触ることは痛みを悪化させる原因になります。

手や指に付いた雑菌が歯や歯茎に触れることで、さらに感染が広がる可能性があるため、注意が必要です。

痛みがある時ほど患部に触れず、清潔な状態を保つよう心掛けましょう。

喫煙や飲酒をしない

タバコの煙は歯や歯茎に刺激を与え、炎症を悪化させることがあります。

また、アルコールは血流を促進させるため、炎症が広がりやすくなってしまいます

痛みが増す原因になるだけでなく、治癒を遅らせる要因にもなるため、痛みがある時には喫煙や飲酒を避けることが大切です。

激しい運動をしない

激しい運動も、痛みを悪化させる原因となります。

運動をすると血流が増加し、体のなかで炎症が広がりやすくなります。

特に顔や頭に力がかかる運動をすると、痛みがひどくなることがあるため、注意しましょう。

虫歯が痛い時には無理をせず、体を休めることを優先してください。

自己判断で虫歯を放置しない

痛みを感じた時に「痛みが引いたから大丈夫だろう」と自己判断で放置することは、後悔のもとです。

虫歯が進行することで痛みが一時的におさまることがありますが、これは神経が死んでしまったためであり、治ったわけではありません。

自己判断で治療を遅らせることは症状を悪化させる原因となるため、痛みが続く場合は必ず歯科医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

虫歯が痛くて眠れない時の原因と対処法

夜の寝室

最後に、虫歯が痛くて眠れない時の原因と対処法について、以下の3点を解説します。

  • 体勢による痛みの増加
  • 副交感神経の影響

痛みによる睡眠不足を解消するためにも、ぜひ参考にしてください。

体勢による痛みの増加

寝ているときに痛みが増加する原因の1つは、体勢による影響があげられます。

横になることで血流が変わり、歯の神経に圧力がかかるため、痛みの増加につながるのです。

痛みを少しでもやわらげるためには、うつ伏せや虫歯を下にした姿勢は避け、仰向けで寝るようにしましょう。

副交感神経の影響

副交感神経は体を休める役割を果たす一方で、痛みに敏感になる傾向があります。

そのため、リラックスしている夜に痛みを感じやすく、特に寝る前には痛みが悪化したように感じることが多いです。

寝る前の痛みの悪化を防ぐためには、いくつかの工夫が効果的です。

枕の高さを調整し頭部への血流を抑えることで、痛みの軽減が期待できます。

また、寝る直前に入浴や激しい運動を避け、血行促進を避けることが大切です。

入浴は血流を増やし炎症を悪化させる可能性があるため、ぬるめのシャワーで済ませましょう。

さらに、夕食は甘いものや冷たい食べ物を避け、歯に優しい適度に温かい食事を選ぶことで痛みの悪化を防げます。

まとめ

虫歯が痛い時は放置せず、早期に対処することが大切です。

本来であれば、歯が痛む前に受診することが望ましいですが、痛みがひどい場合は鎮痛剤を服用したり患部を冷やしたりする応急処置が有効です。

しかし、これらはあくまで一時的な対処法に過ぎません。

これ以上虫歯を悪化させないためにも、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう。

平山歯科医院は、週に2日程度20時までの診療に対応し、虫歯が痛い時に通いやすい環境を整えています。

「虫歯が痛い」と感じた際には放置せず、ぜひ早めに当院までご相談ください。

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