虫歯の症状とは?自宅でできるセルフチェックを紹介

「歯がしみる」「黒ずんで見える」「噛むと違和感がある」このような症状がある場合、もしかすると虫歯かもしれません。
虫歯は初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気づいたときにはすでに進行していることも多いです。
放置すれば歯を失うリスクもある虫歯ですが、早期に発見し、適切な対処をすることで負担を抑えられます。
本記事では、虫歯の進行段階ごとの症状や自宅でできるセルフチェックの方法、注意すべきサイン、さらに予防のポイントまで詳しく解説します。
虫歯の症状とは

虫歯はゆっくりと進行するため、気づかないうちに悪化してしまうことが多い病気です。
初期の段階では痛みや見た目の変化が少なく、「何となく違和感があるけど放っておいてしまった」というケースも少なくありません。
しかし、虫歯は自然に治ることはなく、進行すると神経を抜いたり、歯を失うリスクも出てきます。
早期に発見し治療を行えば、痛みや通院回数、治療費の負担も軽く済みます。
違和感があれば放置せず、早めに歯科医院でのチェックを受けることが大切です。
虫歯が進行するメカニズム
虫歯は、歯の表面についたプラーク(歯垢)に含まれる細菌が糖を分解し、酸を出すことで始まります。
この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、やがて内部の象牙質や歯髄(神経)へと進行します。
初期段階は「脱灰」と呼ばれる状態で、まだ歯に穴は空いていません。
しかし、放置すると徐々に深部へ侵食します。
虫歯の進行は段階的で、進むほどに治療の負担も大きくなるため、進行メカニズムを知ることで早期対応の重要性を理解しやすくなります。
症状が出るタイミングと自覚症状の有無
虫歯は進行してもすぐには痛みを感じないことが多く、COやC1の段階では自覚症状がほとんどありません。
そのため、違和感を覚えた時にはすでにC2やC3に進行しているケースもあります。
特に「冷たいものがしみる」「食べ物が詰まりやすい」といった軽度の症状は見逃されがちですが、これらは虫歯のサインの可能性があります。
症状が出るタイミングには個人差があるため、「痛くないから大丈夫」と思わず、少しでも異変を感じたら早めに歯科医院を受診しましょう。
【進行度別】虫歯の症状

虫歯は進行度により、以下のように分類されます。
- CO:初期の虫歯
- C1:エナメル質の虫歯
- C2:象牙質の虫歯
- C3:神経まで達した虫歯
- C4:歯根のみ残る重度の虫歯
各進行度の症状を知っておくと、自分の虫歯がどのような状態なのかを把握しやすくなります。
それでは、各進行度の虫歯の症状を詳しく見ていきましょう。
【CO】初期の虫歯
COは虫歯のごく初期段階で、歯の表面のエナメル質がわずかに溶け始めている状態です。
この段階ではまだ穴は空いておらず、痛みやしみるといった自覚症状もありません。
しかし、歯の表面が白く濁って見えたり、ツヤがなくなっている場合は注意が必要です。
COの段階であれば、フッ素塗布や正しいブラッシングによって再石灰化が期待でき、削る必要はありません。
定期検診でしか発見できないことが多く、早期発見のためにも歯科医院でのチェックを習慣化することが重要です。
【C1】エナメル質の虫歯
C1は、虫歯がエナメル質の内部にまで進行した段階です。
まだ浅いため痛みはほとんどなく、冷たい飲み物や甘いものがしみる程度の違和感を感じることがあります。
見た目では歯の表面に白や茶色の小さな点が現れることがあり、これが虫歯の入口になることもあります。
この段階であれば、少ない治療で済み、歯を削る量も少なくて済みます。
【C2】象牙質の虫歯
C2では虫歯がエナメル質を越えて象牙質に達しており、冷たいものや甘いものが強くしみるようになります。
歯の表面に穴があいて見た目にも変化が分かる場合があり、症状としては「ズキッ」とした一瞬の痛みが特徴です。
この段階になると、コンポジットレジンやインレーなどの詰め物による治療が必要になり、C1に比べて治療の負担も大きくなります。
痛みを感じた場合はすでにC2以上の可能性があるため、早めに歯科医院で診断を受けるようにしましょう。
【C3】神経まで達した虫歯
C3は虫歯が神経(歯髄)まで進行している状態で、強い痛みが出るのが大きな特徴です。
特に「何もしていなくてもズキズキ痛む」「夜間に眠れないほど痛い」といった症状が出た場合、神経が炎症を起こしている可能性が高いです。
この段階では、歯の神経を除去する根管治療が必要になり、通院が複数回となることもあります。
放置すると歯を残すこと自体が難しくなるため、激しい痛みを感じたら速やかに歯科医院を受診してください。
【C4】歯根のみ残る重度の虫歯
C4は、歯の大部分が溶けて失われ、歯根だけが残った状態です。
この段階では歯の神経が死んでしまい、痛みが消えることもあります。
さらに歯根が感染源となって膿が溜まると、再び強い痛みや腫れが現れます。
治療法としては抜歯が選択されるケースが多いです。
抜歯後はインプラントやブリッジなどの補綴治療を行い、なくなった歯の機能を補います。
【症状別】虫歯のセルフチェック

虫歯かどうかの判断がつかないときは、特定の症状に注目するとヒントが得られます。
虫歯は進行するまで気づきにくい病気ですが、実はさまざまなサインを体が出しているものです。
特に以下の症状には注意が必要です。
- 歯が黒い・茶色い
- 食べ物が詰まりやすい
- 口臭が気になる
- 噛むと痛い・違和感がある
当てはまる症状があれば、早めに歯科医院を受診することがおすすめです。
歯が黒い・茶色い
歯の表面に黒や茶色の点やシミのようなものが現れた場合、虫歯の初期症状である可能性があります。
特に、斑点が広がっていたり、色が濃くなってきている場合は、虫歯が進行しているかもしれません。
ただし、コーヒーやワイン、たばこなどによる着色の場合もあるため、見た目だけで判断するのは難しいです。
見た目に異常を感じたときは、歯科医院を受診し、虫歯かどうかチェックしてもらいましょう。
食べ物が詰まりやすい
以前は気にならなかったのに、最近やたらと食べ物が歯に詰まるようになったと感じる場合は、虫歯のサインかもしれません。
虫歯が進行すると、歯の形状が変化し、歯と歯の間に隙間ができることがあります。
その隙間に食べかすが溜まりやすくなり、口臭やさらなる虫歯の原因にもつながります。
特に同じ場所に何度も詰まりを感じるようであれば、放置せず早めに歯科医院でチェックを受けることがおすすめです。
口臭が気になる
しっかり歯磨きしているのに口臭が気になる場合には、虫歯が原因の可能性があります。
虫歯菌によって歯の内部が腐敗すると口臭が発生し、時間が経つほど強くなる傾向があります。
特に、口臭が常に気になる、朝起きたときに強く感じる場合には、虫歯の進行や炎症が疑われるため注意が必要です。
口臭は自分では気づきにくいため、家族やパートナーに指摘されたら、恥ずかしがらず歯科医院で相談してみましょう。
噛むと痛い・違和感がある
「噛むときだけ痛い」「歯に何かが挟まったような違和感がある」と感じた場合は、虫歯が深部に進行している可能性があります。
特に、食事中だけでなく、何もしていないときにも痛むようであれば、神経に近づいているC3以上の段階かもしれません。
この状態を放置すると、激しい痛みや膿の発生につながり、治療も大がかりになります。
噛むときの痛みは我慢せず、すぐに歯科医院で診てもらうことが大切です。
虫歯の症状が出たときの対処法

虫歯の症状が現れた場合は、放置せず早めに対処することが重要です。
軽い違和感だからと放っておくと、症状が進行して治療が複雑化する可能性があります。
以下では、虫歯の症状に気づいたときに自宅でできる応急処置や、歯科医院での対応、痛みを和らげる市販薬の活用法など、実践的な対処法を解説します。
応急処置をする
歯に痛みや違和感を感じたときの応急処置としては、まず患部を清潔に保つことが基本です。
冷たいタオルなどで頬側から軽く冷やすことで、炎症による痛みを和らげられます。
患部を温めたり、刺激の強いうがいをしたりするのは逆効果となるため注意が必要です。
ただし、これらはあくまでも応急処置のため、歯科医院を受診することがおすすめです。
また、歯が欠けたり詰め物が取れた場合も、無闇に触らず、そのままの状態で早めに歯科医院を受診しましょう。
歯科医院に行く
虫歯の症状が出たら、できるだけ早く歯科医院での診察を受けることが理想です。
特に「冷たいものがしみる」「噛むと痛む」「歯が黒くなっている」などの症状が数日以上続く場合は、自己判断せず受診を検討しましょう。
初期であれば治療が簡単に済む可能性があり、治療費や通院回数も抑えられます。
反対に放置することで治療の選択肢が限られ、歯を失うリスクも高まります。
気になる症状が出たら、早めの受診を心がけましょう。
痛み止めや市販薬を使う
強い痛みを一時的に抑える手段として、市販の鎮痛薬を使用することもおすすめです。
ロキソニンやイブプロフェンなどの鎮痛剤はドラッグストアで購入できるため、歯科医院を受診するまでの間に役立ちます。
ただし、これはあくまで応急処置であり、虫歯が治ったわけではありません。
薬に頼って症状をごまかすのではなく、必ず根本的な治療を受けることが必要です。
また、持病や妊娠中などで薬の使用に不安がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
おすすめの虫歯の予防方法

虫歯を予防するには、毎日のケアと生活習慣の見直しが欠かせません。
以下のポイントを意識することで、虫歯のリスクを減らせます。
- 毎日2回以上、正しいブラッシングを行う
- フッ素入りの歯磨き粉を使用する
- フロスや歯間ブラシで歯と歯の間も丁寧に清掃する
- 甘いものや間食は控えめにし、規則正しい食生活を心がける
- 定期的な歯科検診を受けて、早期発見・予防に努める
これらを習慣化することで、虫歯の発生を防ぎ、健康な歯を長く維持することにつながります。
まとめ
虫歯は、進行しても初期状態では気づきにくく、痛みが出たときにはすでに治療が必要な状態になっていることが少なくありません。
大切なのは、「まだ大丈夫」と思わず、少しでも違和感があれば早めに対処することです。
毎日のケアに加え、定期的な検診を受けることで、大切な歯を守ることにつながります。
自分の歯と真剣に向き合い、将来の健康につなげていきましょう。
平山歯科医院では、虫歯の症状に合わせた治療を行っています。虫歯の症状が現れた際には、お気軽に当院へご相談ください。