虫歯を放置すると歯を失う?健康に与えるリスクと生活への影響

虫歯が進行すると、歯を失うだけでなくさまざまな健康問題を引き起こす原因となります。
初期段階では痛みが少ないため見逃されがちですが、放置すると全身の健康にまで影響を及ぼすため注意が必要です。
本記事では、虫歯を放置することによって引き起こされる健康問題や、生活に与える影響を解説します。
早期の対策が歯の健康だけでなく全体的な健康維持にもつながることを理解し、虫歯を未然に防ぐための知識を身に付けましょう。
虫歯を放置すると引き起こされる健康へのリスク

虫歯はただの歯の痛みや不快感にとどまらず、放置することで口腔内や全身の健康にも大きな影響を与えます。
まずは、虫歯を放置することで引き起こされる健康問題について、以下の5点を解説します。
- 口臭や膿の発生
- 歯が崩れたり割れたりするリスク
- 歯茎の膿瘍や副鼻腔炎
- 神経壊死と痛みの消失
- 心筋梗塞や脳梗塞のリスク
早速見ていきましょう。
口臭や膿の発生
虫歯が進行すると、歯の内部で細菌が増殖し膿が発生します。
この膿が歯の根元にたまることで口臭が強くなり、不快な臭いが口内から発生するのです。
また、虫歯を放置して膿がたまり続けると、口臭だけでなく全身的な感染症が引き起こされるリスクもあります。
このような状態は、日常生活で周囲に不快感を与えるだけでなく、健康にも影響を与えるため早期に治療を受けることが大切です。
歯が崩れたり割れたりするリスク
虫歯が進行し歯の神経にまで達すると、歯の構造が脆くなり歯が崩れたり割れたりするリスクが高まります。
歯が割れるとその箇所から細菌が入り込み、感染症がさらに悪化する可能性もあるでしょう。
虫歯が深刻化すると治療が難しくなり、最終的に抜歯が必要になる場合もあるため注意が必要です。
早期の段階で治療を受けることで、歯を失うリスクを抑えられます。
歯茎の腫れや副鼻腔炎
歯の根元にまで感染が広がると歯茎が赤く腫れ上がり、強い痛みや圧迫感を感じることがあります。
この症状がさらに悪化すると、口の中で強い不快感を感じるだけでなく、顔面や首にまで腫れが広がる可能性があります。
そのため、歯茎の腫れや圧迫感を感じた場合には、症状が悪化する前に歯科医院を受診しましょう。
また、顔の周りの骨にある副鼻腔が炎症を起こすと、副鼻腔炎(蓄膿症)を引き起こすリスクが高まります。
虫歯が原因で副鼻腔炎を引き起こすと処置が困難であり、長期間にわたる治療が必要となるため注意しましょう。
神経壊死と痛みの消失
虫歯が歯の神経に達すると激しい痛みを伴いますが、さらに悪化し神経が壊死すると痛みが消失するケースがあります。
これは、痛みを感じる歯の神経が死んでしまったためであり、治ったわけではありません。
このような歯を放置すると、感染症が歯の周囲や骨にまで広がり、最終的には歯を失う可能性があります。
痛みが消えたからといって、虫歯が治ったと勘違いして放置するのは非常に危険だということを忘れないようにしましょう。
心筋梗塞や脳梗塞のリスク
虫歯や歯周病が進行すると、血流に乗って口内の細菌が全身に広がり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
歯の根元から血液に入り込んだ細菌は血管内で炎症を引き起こし、これが血栓となり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となります。
虫歯を放置すると口腔内だけでなく全身に悪影響を与えるため、早期の治療が非常に重要です。
虫歯を放置した場合の最終的な結果

治療せずに虫歯を放置すると、最終的には歯を失ってしまうことになります。
ここでは、虫歯を放置した場合の最終的な結果について、「歯を失った場合の生活の影響」「歯の喪失とその後の治療選択肢」の2点に分けて紹介します。
歯を失った場合の生活の影響
歯を失うと、生活に以下のような影響が生じます。
- 食事に制限が生じる
- 顎や顔の外観への影響
それぞれ見ていきましょう。
食事に制限が生じる
歯を失うと食べ物をしっかり噛むことが難しくなったり、細かい食べ物が挟まり不快感を感じたりすることがあるため、食事に制限が生じる場合があります。
インプラントは天然の歯の80~90%程度の噛む力を実現できるとされていますが、それでも完全に元の歯のような機能を取り戻すことはできません。
天然の歯に勝るものはないため、歯を失うことのないよう、虫歯は早めの対処が重要です。
顎や顔の外観への影響
歯を失うと咀嚼の力が失われるため、顎の骨にかかる負荷が減り骨密度が低下します。
それにより骨が痩せてしまい、歯がない部分が沈み込んで顎のラインが不自然に見えることがあります。
このような変化が起こると顔全体の外観に影響を与えるため、見た目に対する自信が低下する可能性も否定できません。
歯の欠損が外観に与える影響は無視できず、日常生活においても心理的な負担を感じることがあるため、虫歯の予防や早期の治療が重要です。
歯の喪失とその後の治療選択肢
歯を失った後にはいくつかの治療方法が考えられますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
治療の選択肢は以下の3つです。
- 入れ歯
- ブリッジ
- インプラント
最適な治療法を選択するためにも、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
入れ歯
入れ歯は、失った歯の代わりに使う取り外し可能な義歯です。
保険適用の入れ歯であれば安価に作成でき、広範囲の症例に対応できることがメリットと言えるでしょう。
しかし、装着時に違和感を感じやすい、見た目が目立ちやすい、噛む力が低下するなど、デメリットもあります。
また、長期間使用していると、入れ歯を嵌める箇所の変形により安定性が失われる可能性もあります。
入れ歯は、経済的な負担を少なくしたい方におすすめの治療方法です。
ブリッジ
ブリッジは、隣の健康な歯を削り、その歯に固定して人工歯を取り付ける治療法です。
入れ歯よりも見た目が自然で噛み心地も良好な点が特徴です。
ただし、隣の歯を削る必要があり、その歯に負担がかかることがあります。
そのため、隣の歯が健康でなかったり既に治療を受けていたりする場合は、ブリッジを選ぶことが難しくなる可能性があります。
それでも比較的自然な仕上がりが得られる点は重要視する人が多く、ブリッジは選ばれやすい治療法の1つです。
インプラント
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。
顎の骨に直接埋め込むため安定性が高く、見た目や機能性に優れ長期間の使用が可能です。
しかし、治療期間は長くなり、費用も高額になる傾向があります。
また、健康状態が良くない場合はインプラント手術を受けられない場合があります。
費用よりも歯の見た目や機能性を重視する場合には、インプラントは効果的な治療法と言えるでしょう。
虫歯が進行するとどれくらいの期間で歯を失うのか?

虫歯が進行して歯を失うまでの期間は、個人の体質や生活習慣、虫歯の部位などによって異なりますが、放置すると数ヶ月〜数年で歯の喪失に至るケースもあります。
初期の虫歯は比較的進行が緩やかですが、虫歯が神経まで達すると急速に悪化し、激しい痛みや感染を引き起こします。
さらに神経が壊死してC4に至ると、歯の根元に膿が溜まり、歯を保存するのが難しくなることが多いです。
歯を失わないためには、痛みがない段階でも早期に歯科医院を受診し、必要な処置を受けることが重要です。
虫歯を悪化させないための対処法

最後に、虫歯を悪化させないための対処法について、以下の4つを紹介します。
- 定期的な歯科検診
- 食生活と歯磨き習慣の見直し
- フッ素配合製品や適切な歯ブラシの使用
- 歯間ブラシやデンタルフロスの使用
しっかり対策して、歯を虫歯から守りましょう。
定期的な歯科検診
虫歯の悪化防止や予防には、定期的な歯科検診が効果的です。
虫歯は初期段階では痛みを感じることが少なく自覚症状がないため、歯科医によるプロフェッショナルな診断を受けましょう。
定期検診の受診で虫歯を初期で発見できれば、痛みを伴わない低侵襲な治療で済ませられます。
半年に一度の検診を習慣化し、歯の健康を長期的に保つ意識を持ちましょう。
食生活と歯磨き習慣の見直し
虫歯を予防するためには、食生活と歯磨き習慣を見直すことが重要です。
砂糖を多く含む食品や飲み物は虫歯の原因になるため、間食や飲み物を見直して虫歯予防の意識を高めましょう。
また、食後は必ず歯を磨く習慣を身につけることが大切です。
歯磨きは虫歯予防の基本であり、1日3回、特に寝る前の歯磨きは必ず忘れずに行いましょう。
適切な食生活と歯磨き習慣を守ることで、虫歯リスクの軽減につながります。
フッ素配合製品や適切な歯ブラシの使用
歯のエナメル質を強化するフッ素は、虫歯予防に欠かせない成分です。
フッ素が含まれたマウスウォッシュや歯磨き粉などの使用で歯の表面を強化し、虫歯の進行を防ぎましょう。
また、歯ブラシは自分の口腔内に合った硬さやサイズを選び、優しく丁寧に歯を磨くことを心がけましょう。
特に電動歯ブラシは、手磨きよりも効率的に歯を磨けるためおすすめです。
歯間ブラシやデンタルフロスの使用
歯ブラシのみの使用では、汚れを十分に掃除できません。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、歯と歯の間に残った食べかすやプラークをしっかりと取り除きましょう。
歯ブラシでは届かない汚れも効果的に除去できるため、歯の間隔に隙間がある方や歯並びが悪い方には特におすすめです。
歯間ブラシやデンタルフロスの使用で、虫歯のリスク削減につながります。
まとめ
虫歯を放置すると、さまざまな健康問題を引き起こします。
悪化すれば激しい痛みが起こることもあり、最終的には大切な歯を失うことになってしまいかねません。
ごく初期の虫歯であれば痛みもなく、削らずに治療できることもあるため、まずは一度歯科医院で相談してみましょう。
平山歯科医院では、徹底された衛生管理のもと、痛みに配慮した虫歯治療を行っています。
週に2日程度20時まで診療しており、土日の受診が難しい方でも、通いやすい環境を整えています。
「虫歯かもしれないが、歯医者が苦手」「放置してしまっていたので不安」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。