親知らずが原因で体調不良になることはある?原因や対処法を詳しく解説

親知らずが原因で体調不良になることがあると聞いて、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に、親知らずの炎症や生え方の問題が、発熱やだるさ、頭痛、肩こりなどの全身症状を引き起こすことがあります。
しかし、その原因に気づかず、原因不明の体調不良として過ごしてしまう人も少なくありません。
この記事では、親知らずと体調不良の関係や原因、抜歯前後の注意点、体調管理の方法までをわかりやすく解説します。
親知らずが原因で体調不良になることはある?

親知らずが原因で体調不良を引き起こすケースは、珍しくありません。
親知らずは奥に位置し、歯ブラシが届きにくいため、汚れが溜まりやすく、炎症や感染を起こしやすい部位です。
こうした炎症が進行すると、発熱や倦怠感などの全身症状が現れることがあります。
特に、免疫が低下している時期や睡眠不足、ストレスが重なっているときには、体の不調を感じやすくなります。
「風邪だと思っていたら、親知らずの炎症が原因だった」というケースも少なくありません。
体調不良の原因が特定できないときは、親知らずの異常も疑ってみることが大切です。
親知らずによる体調不良の原因とは?

親知らずが体調不良の原因になる背景には、口腔内でのトラブルが全身に悪影響を与えるという仕組みがあります。
炎症や感染、神経圧迫など、親知らずの状態によって起こる異常が、体全体にさまざまな不調を引き起こします。
具体的には、虫歯や歯周病、智歯周囲炎、生え方の問題などです。
また、生活習慣やストレスが重なることで、症状が悪化することもあります。
以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。
親知らずが虫歯や歯周病になっているケース
親知らずは非常に奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく、清掃不良が起こりやすい場所です。
そのため、虫歯や歯周病になりやすく、知らない間に進行しているケースも少なくありません。
特に、隣の歯との間にできた虫歯は気づきにくく、気づいたときには広範囲に悪化していることがあります。
また、歯周病が進行すると、歯茎の腫れや出血に加えて炎症による発熱やだるさなど、体全体に不調をきたすこともあります。
親知らずが見えにくい・磨きにくいと感じている方は、定期的に歯科医院でチェックすることが大切です。
歯茎の炎症(智歯周囲炎)によるケース
智歯周囲炎とは、親知らずの周囲にある歯肉が細菌感染によって炎症を起こす状態を指します。
特に、親知らずが半分だけ生えていたり、歯肉が被っていたりする場合に発症しやすいです。
炎症が起きると、歯茎の腫れや強い痛みに加えて、膿や口臭、発熱などの症状が現れます。
炎症が深くまで進むと、顎のリンパが腫れたり、食事や会話にも支障をきたすことがあります。
体調不良が続く場合、智歯周囲炎を疑って早めに歯科医院で診察を受けることが重要です。
生えかけや横向きの親知らずによる圧迫
親知らずがまっすぐ生えず、横向きや斜めに埋まっている場合、周囲の歯や神経に圧力をかけることがあります。
これにより、顎の痛み、違和感、頭痛や肩こりといった二次的な症状が発生することがあります。
特に下顎の親知らずは、下歯槽神経と近接しているため、圧迫による神経症状が起きやすいです。
このような状態は見た目にはわかりづらく、レントゲンやCTで初めて判明するケースもあります。
顎の奥が重い、食いしばると痛いなどの症状がある方は、歯科医院での画像診断を受けることをおすすめします。
ストレスや食生活の乱れと相互に影響する場合もある
親知らずによる違和感や痛みは、それ自体がストレス要因となり、全身の免疫力や体調に悪影響を与えることがあります。
逆に、ストレスや栄養バランスの乱れが口腔内環境を悪化させ、炎症を助長することもあります。
例えば、睡眠不足や疲労、偏った食生活が続くと、歯茎が腫れやすくなり、親知らずの周囲で炎症が起こるリスクが高まりやすいです。
体調と口の中の状態は密接に関係しており、一方が悪化するともう一方にも影響が出るという悪循環に陥ることもあります。
親知らずの違和感を覚えたら、まず生活習慣を見直すことも大切です。
親知らずの抜歯が体調不良に与える影響

親知らずを抜歯すると、一時的に体調不良を感じる人もいます。
これは、身体が外科的処置に反応して免疫機能が一時的に変化したり、抜歯による炎症反応が起きたりするためです。
また、抜歯前の体調やストレス状態、麻酔への反応にも個人差があるため、全く問題なく終える人もいれば、数日間だるさや発熱を経験する人もいます。
大半のケースでは数日で回復しますが、症状が強い・長引く場合は、早めに歯科や内科で相談することが大切です。
以下では、抜歯前後の注意点や体調変化について詳しく解説していきます。
抜歯前に体調が悪いときの注意点
体調が万全でない状態での抜歯は、リスクが高まる可能性があります。
例えば、発熱や咳などの風邪症状がある場合や、過労・睡眠不足があるときには、抜歯によって体調がさらに悪化するおそれがあります。
また、持病がある方や妊娠中の方などは、かかりつけ医や歯科医としっかり相談してから抜歯の可否を判断することが重要です。
基本的には、少しでも不調を感じる場合は無理をせず、日程を調整することで安全に処置を受けられます。
抜歯当日は体力を使うため、できるだけ休養を取り、空腹や脱水状態を避けるように心がけましょう。
抜歯直後に見られる一時的な体調不良の症状
親知らずを抜いた直後は、軽い発熱や倦怠感、頭がぼーっとする感じなど、一時的な体調不良が現れることがあります。
これは、抜歯による炎症反応や、麻酔からの回復過程で起こる一時的な生理的変化です。
特に、抜歯直後は出血や痛みによって睡眠が妨げられたり、食事が取りにくくなったりすることで、体力が落ちたように感じる場合もあります。
ほとんどのケースでは数日以内に自然と回復しますが、症状が長引く場合や、激しい痛み・高熱が出た場合は、歯科医に相談してください。
次に、具体的な症状別に詳しく解説します。
発熱・寒気・だるさ
抜歯後に軽度の発熱や寒気、倦怠感を感じる人は少なくありません。
これは、体が抜歯部位の炎症に反応している証拠でもあり、多くは正常な回復過程と考えられています。
通常、37〜38度の微熱が1〜2日程度続くことがありますが、安静にしていれば自然に治まるケースが多いです。
ただし、発熱が3日以上続く場合や、寒気を伴って悪寒が強くなる場合には、感染の可能性もあるため受診を検討してください。
こまめな水分補給と休養を心がけることで、回復が早まりやすいです。
麻酔の影響による気分不良
抜歯に使われる局所麻酔は一般的に安全ですが、体質や空腹・緊張状態によっては気分が悪くなることもあります。
めまい、立ちくらみ、吐き気などの軽い副反応が出ることがありますが、多くの場合はしばらく安静にしていれば回復します。
施術当日は空腹を避け、しっかり食事を摂ってから臨むことで麻酔の影響を軽減可能です。
また、処置後は急に立ち上がらず、数分間座って体を落ち着けるようにしましょう。
気分が悪くなった場合は、我慢せずにすぐスタッフや歯科医に伝えることが大切です。
抜歯後の痛みと睡眠不足による疲労
抜歯後は傷口の痛みが強く、夜に眠れないという人もいます。
特に術後1〜2日は痛みが強くなりやすく、鎮痛薬を飲んでも眠りが浅くなることがあります。
睡眠不足が続くと、免疫力が下がり、倦怠感や回復の遅れにもつながるため、できるだけ快適に眠れる工夫をしましょう。
枕を高めにして頭を少し上げた姿勢で寝ることで、出血や痛みを和らげられることがあります。
痛み止めの使用時間を守りつつ、眠れないほどの痛みが続く場合は、我慢せず歯科に相談しましょう。
親知らずによる体調不良を予防するには?

親知らずが原因で体調を崩すのを防ぐためには、早めの対応と日頃の口腔ケアが重要です。
痛みが出てから対処するのではなく、症状が出る前に予防的な行動をとることで、不要なトラブルを回避できます。
特に、まだ親知らずが生えていない、あるいは違和感はあるが痛みはないという段階から、定期的な歯科検診や正しい歯磨き習慣を取り入れておくことが大切です。
また、必要であれば早期に抜歯を検討する判断も必要です。
以下では、親知らずによる不調を防ぐための具体的な予防策を紹介します。
定期的な歯科検診での早期発見
親知らずによるトラブルを未然に防ぐために、定期的な歯科検診は非常に有効です。
目に見える症状がなくても、レントゲン検査を行えば、親知らずの生え方や埋まり方、周囲の炎症の有無などがわかります。
特に横向きや斜めに生えている場合は、痛みが出る前に将来的なリスクを判断しやすくなります。
歯科医院での検診は半年〜1年に1回が目安ですが、違和感がある場合は早めに相談しましょう。
早期発見・早期対応が、親知らずの影響を最小限に抑えるカギとなります。
炎症を起こさないための歯磨き・口腔ケア
親知らずの周辺は、奥に位置しているため歯ブラシが届きにくく、食べかすやプラークが溜まりやすい場所です。
そのため、通常の歯磨きだけでは不十分なこともあります。
歯間ブラシやタフトブラシといった補助的なケア用品を併用することで、磨き残しを防ぎ、炎症を予防できます。
また、殺菌効果のある洗口液も口腔内を清潔に保つのに有効です。
日々のちょっとしたケアの積み重ねが、親知らず周囲の炎症リスクを大きく下げてくれます。
抜歯を検討すべきケースの見極め方
親知らずに違和感がある、またはすでに生え方に問題があると診断された場合は、抜歯を前向きに検討することも重要です。
痛みが出てから抜歯するよりも、炎症が起きる前に処置するほうが、術後の回復もスムーズになります。
特に以下のようなケースでは、抜歯が推奨されることが多いです。
- 横向き・斜めに生えている
- 隣の歯に悪影響を与えている
- 虫歯や炎症を繰り返している
自己判断ではなく、歯科医と相談しながら「抜くべきか、様子を見るべきか」を決めましょう。
まとめ
親知らずは、単なる歯の問題にとどまらず、全身の体調不良を引き起こす可能性がある厄介な存在です。
特に、炎症や感染が進行すると、発熱や倦怠感、頭痛などの症状につながり、日常生活に支障をきたすこともあります。
こうしたリスクを避けるためには、早めの歯科受診と定期的な検診、そして日常的な口腔ケアが欠かせません。
さらに、抜歯後の体調変化に対しても正しく理解し、冷静に対処することが大切です。
平山歯科医院では、親知らずの抜歯や虫歯の治療を行っています。
丁寧に診察を行っているため、親知らずが原因の体調不良にも気づきやすいです。
「少し変だな」と感じたときは、無理をせず当院で相談してください。