抜歯後に血が止まらない原因は?対処法と注意点を解説

抜歯後、歯科医院で圧迫止血という血を止める処置が行われますが、帰宅後に再出血したり血が止まらなくなったりすることがあります。
血が止まらなくなる原因は、止血が不十分だったことやうがいを強くしすぎたことなど様々です。
この記事では、抜歯後に血が止まらなくなる原因について詳しく解説します。
血が止まらなくなった時の対処法や抜歯後の過ごし方に関する注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
抜歯後に血が止まらない6つの原因

抜歯後に血が止まらなくなる原因は6つ挙げられます。
- 止血がきちんとできていない
- うがいを強くしすぎた
- 指や舌で傷口を触った
- 抜歯の際に太い血管に傷がついた
- 体質や全身疾患の薬による影響
- 長風呂やアルコールなどの血行を良くする行動をした
ここでは上記6つの原因についてそれぞれ詳しく解説します。
止血がきちんとできていない
抜歯治療後は清潔なガーゼを丸めたものをしっかりと噛むことで圧迫止血を行いますが、十分に噛めていないと血が止まらなくなることがあります。
圧迫止血の時間は15〜20分程度で、時間が短かったりガーゼの位置がずれていたり、ガーゼの大きさが適切でなかったりするときちんと止血できないことがあるのです。
圧迫止血をする際は、しっかりと強くガーゼを噛むようにしましょう。
うがいを強くしすぎた
うがいを強くしすぎると、抜歯後に傷口にできる血の塊(血餅)が剥がれてしまい、血が止まらなくなる恐れがあります。
血餅はかさぶたと同じ役割を果たすもので、傷口を覆うことで歯ぐきを保護しながら治癒を促します。
血餅が剥がれると血が止まりにくくなるのはもちろん、傷口の治癒が遅れてしまう恐れがあるため注意が必要です。
基本的に抜歯当日はうがいを控え、翌日以降は傷口を刺激しないように注意しながら口をゆすいでください。
指や舌で傷口を触った
血餅がはがれてしまう原因の一つに、指や舌で傷口を触ることが挙げられます。
血餅がはがれると血が止まらなくなる恐れがあるため、患部が気になっても触らないようにしましょう。
また指で傷口を触る行為は血餅がはがれてしまう恐れがあるだけでなく、指についた細菌が傷口に入り込んでしまう可能性もあります。
傷口が細菌に感染すると、痛みや腫れなどを引き起こす恐れがあるため注意してください。
抜歯の際に太い血管に傷がついた
抜歯をする際に太い血管に傷がつくと、血が止まらなくなることがあります。
例えば抜歯をする歯が複雑な形をしている場合や歯を削って分割しながら抜歯する必要がある場合に起こる可能性が高いです。
このようなケースではガーゼを噛むなどの止血方法では血が止まらない場合があるため、放置せずすぐに歯科医院に相談して適切な処置を受ける必要があります。
体質や全身疾患の薬による影響
体質や全身疾患の薬による影響で血が止まらなくなる場合もあります。薬の中には血液をサラサラにする効果を持つものがあるためです。
血が止まらない場合は歯科医院に連絡し、適切な処置を受けましょう。
長風呂やアルコールなどの血行を良くする行動をした
長風呂やアルコールなどの血行を良くする行動も、血が止まらなくなる原因の一つです。
血行を良くする行動には以下のようなものが挙げられます。
- 長風呂
- 激しい運動
- 飲酒
抜歯後しばらくはなるべく上記の行動は控えたほうが良いでしょう。軽いシャワー程度なら問題ありません。
抜歯後はドライソケットに注意が必要

抜歯後はドライソケットに注意しなくてはいけません。
ドライソケットになると血が止まらなくなるだけでなく、痛みが長引いてしまいます。
ここではドライソケットについて詳しく解説します。
ドライソケットとは?
抜歯後は傷口に血液の塊(血餅)ができますが、これが何らかの原因で剥がれてしまい、露出した骨の表面で細菌感染が起こる現象が『ドライソケット』です。
骨の表面が露出するため、食事の際に食べ物が患部に触れると強い痛みが生じます。
ドライソケットの主な症状は以下の通りです。
- 抜歯後2~3日後に痛みが出る
- ズキズキとした激しい痛みが生じる
- 2週間程度痛みが長引く
- 飲食時の刺激による痛みが強い
抜歯後、うがいを強くしすぎたり指や舌で傷口を触ったりすると、ドライソケットを引き起こすリスクが高くなります。
治療が必要なため早めに歯科医院を受診する
ドライソケットができてしまったら治療が必要になるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯科医院でのドライソケットの治療方法は以下の通りです。
- 痛み止めと抗生物質の処方
- 患部を洗浄して薬を詰める
- 麻酔をしてわざと再度出血させる
ドライソケットの原因は、かさぶたの役割を果たす血餅がはがれてしまうことにあるため、麻酔をしてわざと再度出血させる処置をします。
わざと出血させることで血餅の生成を促すのです。
痛み止めや抗生物質が処方されるため、歯科医師の指示に従って飲むようにしてください。
抜歯後に血が止まらないときの応急処置方法

抜歯後に血が止まらないときは、以下の応急処置方法を試してみてください。
- ガーゼやティッシュを噛んで止血する
- 抜歯した側の頬を冷やす
ここでは上記2つの応急処置方法についてそれぞれ解説します。
ガーゼやティッシュを噛んで止血する
抜歯後に血が止まらないときは、ガーゼやティッシュを噛んで止血しましょう。
これは歯科医院で行う圧迫止血という方法で、実際に行う際は以下のポイントを押さえることが大切です。
- ガーゼまたはティッシュは1cm四方くらいのサイズ
- 固めに丸める
- 抜歯した傷口の上を覆うように置く
- 他の歯が噛み合わない程度の量にする
- 20~30分程度噛みしめる
小さすぎると十分に圧迫できず血が止まらない恐れがあるため、他の歯がかみ合わない程度の大きさに丸めてください。
ガーゼとティッシュどちらでも問題ありませんが、清潔なものを使用し、固めに丸めることが大切です。
また時間も20〜30分程度噛みしめ続け、しっかり止血しましょう。
抜歯した側の頬を冷やす
抜歯した側の頬を冷やすことで血流が抑えられ、止血できます。
冷やす際は濡れタオルや保冷剤をくるんだタオルなどを使用するのがおすすめです。
口の中に直接氷を入れると、冷えすぎることで逆効果になる恐れがあるため控えましょう。
ガーゼやティッシュを噛んでいる間に頬を冷やすと、より効率的に止血できます。冷やしすぎには注意しましょう。
抜歯後の出血を防ぐための注意点

抜歯後の出血を防ぐための注意点として、以下の4つのポイントが挙げられます。
- 血行を良くする行動は控える
- うがいをするときは口を優しくゆすぐようにする
- 食事は硬いものや辛いものなどを避ける
- 処方された薬をきちんと服用する
ここでは上記4つの注意点についてそれぞれ解説します。
血行を良くする行動は控える
抜歯後の出血を防ぐために、血行を良くする行動は控えましょう。
血行を良くする行動は以下の通りです。
- 長風呂
- 激しい運動
- 飲酒
当日は長時間の入浴は控えて、軽いシャワー程度で済ませるようにしてください。
うがいをするときは口を優しくゆすぐようにする
うがいをするときは口を優しくすすぐようにしましょう。
何度もうがいをしたり激しく口をゆすいだりすると、傷口を覆う血餅が剥がれ、ドライソケットを引き起こす恐れがあります。
うがいはなるべく控えめにすることが大切です。
食事は硬いものや辛いものなどを避ける
傷口に刺激を与えないよう、硬いものや辛いものは避けるようにしましょう。
例えばキムチやカレーなどの辛い食べ物、せんべいやポテトチップスのような硬い食べ物や尖った食べ物はしばらく控えることをおすすめします。
上記のような食べ物が傷口に当たると、血餅がはがれて出血する恐れがあります。
抜歯当日はうどんやおかゆなどのやわらかいものを食べるようにしてください。
処方された薬をきちんと服用する
歯科医院で処方された薬はきちんと服用しましょう。
抗生物質は傷口の細菌感染や化膿を防ぐ効果があり、鎮痛剤は麻酔が切れた後の痛みを和らげる効果があります。
歯科医師の指示にしたがって服用することで、傷口の治りもよくなりやすいです。
また普段から服用している薬がある場合は、抜歯前に医師に相談することをおすすめします。
特に免疫関係の持病がある場合や血液をサラサラにする薬を服用している場合は、出血が止まりにくくなる恐れがあるため、事前に相談しておいたほうが良いでしょう。
抜歯後に血が止まらないことに関するよくある質問

抜歯後の出血に関するよくある質問をまとめました。
- 抜歯後寝るときに血がとまらない原因と対処法は?
- 抜歯後の再出血に関係する疾患はありますか?
ここでは上記の質問についてそれぞれ回答します。
抜歯後寝るときに血が止まらない原因と対処法は?
身体が休息状態にある影響で血圧が安定しづらくなり、寝るときに出血が止まらなくなることがあります。
寝るときに血が止まらなくなったら、ガーゼやティッシュを噛んで圧迫止血を行いましょう。
それでも出血が止まらない場合は、歯科医院に連絡して指示を仰ぐようにしてください。
抜歯後の再出血に関係する疾患はありますか?
抜歯後に出血が長引く原因として、以下の疾患が関係している可能性があります。
- 血管の異常
- 血小板の異常
- 凝固因子の異常
- 血液疾患
- 肝疾患
- アレルギー・膠原病
- 虚血性心疾患
- 糖尿病・高血圧
上記に当てはまる場合、抜歯後に血が止まりにくくなる恐れがあります。
持病がある方は抜歯する前に歯科医師に相談しましょう。
まとめ
抜歯後に血が止まらなくなる原因として、圧迫止血がきちんとできていないことやうがいを強くしすぎたこと、手術中に太い血管に傷がついてしまったことなどが挙げられます。
血が止まらなくなる原因として多いのは、傷口にできた血餅がはがれてしまうことにより起こる『ドライソケット』です。
ドライソケットを防ぐためには、うがいをなるべく控え、傷口に刺激を与えないようにすることが大切です。
平山歯科医院では、週2日程度は夜20時まで診療を行っており、忙しい方も通いやすい環境を整えています。
抜歯後の丁寧なアフターフォローも行っておりますので、抜歯を検討している方はぜひ気軽にご相談ください。