頭痛の原因は親知らず?対処法や抜歯したほうが良い人の特徴を解説!

「親知らずが生えてきてから頭痛が増えた気がする」
「親知らずと頭痛の関係性は?」
「親知らずが原因で頭痛がする場合はどうすればいい?」
頻繁に頭痛に悩んでいる場合、その原因はもしかすると親知らずにあるかもしれません。
頭痛の原因は親知らずだけではありませんが、親知らずが生えてきてから頭痛が増えた方は抜歯することで症状が抑えられる可能性もあります。
本記事では、頭痛と親知らずの関係性や対処法、親知らずを抜いたほうが良い人の特徴を解説します。
頭痛に悩んでいる方や、親知らずの抜歯を検討している方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。
親知らずが頭痛の原因になっているかも!

頭痛の原因にはさまざまなものがありますが、親知らずも原因のひとつです。
親知らずが頭痛の原因となる背景には、主に以下2つが挙げられます。
- 親知らずが虫歯や歯周病になっている
- 親知らずのかみ合わせが悪い
それぞれの理由について、詳しくみていきましょう。
親知らずが虫歯や歯周病になっている
親知らずが虫歯や歯周病になっている場合、症状が神経にまでおよぶことで頭痛を引き起こします。
親知らずは、「智歯」や「第三大臼歯」とも呼ばれ、20歳前後に生えてくることが多い歯です。
永久歯の中で一番最後に生えてくるのに加え、現代人はあごが小さいこともあり、親知らずがまっすぐ生えてくるケースは少ないとされています。
斜めや横向きに生えた親知らずは、隣の歯との間にすき間ができて歯ブラシが不十分になりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
虫歯や歯周病が悪化して歯の神経に炎症が起こると、頭の神経を刺激して頭痛が起こりやすくなります。
親知らずは、口の一番奥にあるため虫歯や歯周病の発症に気づかないケースも多く、異変を感じたときにはすでに症状が神経まで到達していることもあります。
そのため、親知らずの虫歯や歯周病は、他の歯に比べて頭痛を引き起こす可能性が高いといえるでしょう。
また、虫歯や歯周病が原因で副鼻腔炎を引き起こすこともあり、これも頭痛の原因になります。
親知らずのかみ合わせが悪い
親知らずのかみ合わせが悪い場合も、頭痛の原因になることがあります。
親知らずは最大で4本生えますが、必ず4本生え揃うわけではなく、何本かが生えなかったり、歯ぐきや骨に埋まっていたりすることもあります。
また、斜めや横向きに生えた親知らずは、他の歯を押して歯並びを悪くする可能性もあります。
他の歯や親知らずがうまくかみ合わないと、あご周りの筋肉やこめかみが緊張して負担がかかるため、頭痛を引き起こすことがあるのです。
親知らずが原因とされる頭痛の対処法

頭痛の原因が親知らずだと考えられる場合は、次のような方法で対処しましょう。
- 親知らず付近の頬を冷やす
- 鎮痛薬を服用する
- 口内のケアをする
それぞれの対処法について、詳しく解説します。
親知らず付近の頬を冷やす
頭痛の原因が親知らずだとわかっている場合は、歯科医院の受診がおすすめです。
しかし、歯科医院に行く時間がない場合や、急な頭痛をとりあえず楽にしたい場合には、応急処置として冷やすようにしましょう。
親知らず付近の頬を濡れたタオルや氷のうなどで冷やすことで、一時的に炎症が抑えられて頭痛が和らぐ可能性があります。
ただし、症状が進行している虫歯の場合、冷やすことで痛みが悪化することもあるため注意してください。
鎮痛薬を服用する
頭痛がひどい場合は、鎮痛薬を服用することで痛みを緩和できます。
鎮痛薬は歯科医院やかかりつけ医などで処方してもらったものを服用するのが望ましいですが、急を要する場合は市販薬でも大丈夫です。
ただし、高齢者や妊娠中または妊娠の可能性がある方、喘息のある方などは症状によって鎮痛薬を服用できない場合があるため注意が必要です。
市販薬を痛み止めとして使用する場合は、注意事項をよく確認してから服用するようにしましょう。
また、鎮痛薬を服用してしばらくすると症状が楽になるため「頭痛が治ったから親知らずも大丈夫!」と思う方がいるかもしれません。
しかし、鎮痛薬の効果は一時的なものであり、根本的な親知らずの問題が解決していない限りは頭痛を繰り返す可能性があります。
そもそも悪化した虫歯が自然治癒することはないため、痛みがある程度引いたら、なるべく早く歯科医院を受診するようにしてください。
口内のケアをする
親知らずが原因の頭痛をこれ以上悪化させないためには、口内を清潔に保つことが大切です。
口内に食べかすや歯垢、虫歯などがあると、頭痛を引き起こす歯の炎症が起きやすくなります。
そのため、丁寧に歯を磨いたり、フロスやタフトブラシを活用するなどして口内をケアするようにしましょう。
ただし、痛みが強い場合や、虫歯・歯周病の症状が進行している場合は、刺激によって痛みが増す可能性もあります。
歯ブラシやフロスなどができないほど痛みがある場合は、ノンアルコールのうがい薬で刺激をなるべく与えないようにしてケアしてください。
親知らずを抜歯すれば頭痛はなくなる?

結論から述べると、親知らずを抜歯すれば必ず頭痛がなくなるわけではありません。
というのも、頭痛の原因はさまざまで、親知らずが頭痛の原因であるとの断定はできないためです。
しかし、親知らずが頭痛の根本的な原因となっているなら、抜歯することで症状は改善する可能性があるでしょう。
現代人はあごが小さい傾向にあり、親知らずがなくても生活に支障が出るわけではありません。
斜めや横向き、一部が埋まっている親知らずを放置していると、頭痛以外にも身体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
そのため、歯としての機能を果たしておらず、将来的に悪影響を及ぼすリスクがあるのであれば親知らずの抜歯を検討するのが良いでしょう。
抜いたほうが良い親知らずの特徴

まっすぐに生えており、健康で歯としての機能を果たしている親知らずは抜歯する必要がありません。
しかし、以下のような親知らずは将来的に悪影響を及ぼす可能性があるため、基本的に抜歯する必要があります。
- 虫歯や歯周病がある
- 斜めや横向き・一部が歯ぐきに埋まっている
- 隣の歯を押して歯並びを悪くする可能性がある
- 上下の歯がかみ合っていない
親知らずは口の一番奥に位置するため、ケアしづらく異変にも気づきにくい歯です。
親知らずを放置し続けると虫歯や歯並びの悪化、口臭などさまざまなリスクの原因になる可能性があります。
このような親知らずは早めに抜歯したほうが良いとされているため、上記に当てはまる場合はなるべく早く抜歯するようにしましょう。
親知らずを抜歯する適切なタイミングについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→親知らずを抜くタイミングはいつがいい?抜いた方がいい人の特徴も解説!
親知らずによって起こる頭痛以外の影響

抜いたほうが良い親知らずを放置した場合、頭痛以外にも次のようなリスクがあります。
- 歯並びが悪くなる
- 口臭の原因になる
- 肩こりの原因になる
- 大事なときに腫れ・赤みが出る
それぞれのリスクについて、詳しくみていきましょう。
歯並びが悪くなる
親知らずは永久歯が生えそろった後、かなり遅れて生えてくる歯です。
特に、現代人はあごが小さい傾向にあるため、歯のスペースが足りずに斜めになったり、隣の歯に重なったりして生えることにより歯並びが悪くなる可能性があります。
また、元々は歯並びに問題がなかったとしても、親知らずが隣の歯を圧迫することによって徐々に歯並びが悪くなるケースもあるでしょう。
口臭の原因になる
親知らずを放置することによって、口臭を引き起こす可能性もあります。
親知らずが斜めや横向き、一部が埋まっている場合は歯磨きが不十分になりやすく、食べかすが歯や、歯と歯ぐきの間に残ることも。
食べかすに菌が繁殖すると虫歯になったり、口臭の原因になったりするため注意が必要です。
また、虫歯が進行すると歯の神経が腐って強い刺激臭を発することもあります。
肩こりの原因になる
肩こりも、親知らずを放置することで起こるリスクのひとつです。
斜めや横向き、一部が歯ぐきに埋まっているなどの親知らずは、かみ合わせが悪くなる原因になります。
かみ合わせが悪くなるとあごに負担がかかりやすくなり、あごに繋がっている首や頭付近の筋肉にも負担がかかって硬くなります。
首や頭周りの筋肉が硬くなることで、血行不良が起きたり、肩こりが起きたりするのです。
肩こりで悩んでいる方は、親知らずの抜歯によって症状が軽くなる可能性があるでしょう。
大事なときに腫れ・痛みが出る
親知らずを抜かずに放置していると、大事なときに腫れや痛みなどの症状が出てしまうことがあります。
ストレスや疲労、ホルモンバランスの乱れは、親知らずによる炎症を悪化させる原因です。
そのため、以下のような大事なときに限って親知らずが痛くなったり、頬が腫れたりしやすくなるのです。
- 試験
- 結婚式
- 旅行
- 妊娠中
- 重要なプレゼン
親知らずが歯ぐきの中に埋まっている場合でも、将来的に生えてきたり、歯の神経が近く炎症を起こしたりする可能性があります。
また、生えてくる過程や生え方に問題がある親知らずの場合は、腫れや痛みを伴う炎症を引き起こすこともあります。
親知らずは生えたばかりのときの方が抜歯の負担が少ないため、早い段階で親知らずを抜歯するのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、頭痛と親知らずの関係性や対処法、親知らずを抜いたほうが良い人の特徴について解説しました。
親知らずによって頭痛が起こっている場合、主に以下2つが原因として挙げられます。
- 親知らずが虫歯や歯周病になっている
- 親知らずのかみ合わせが悪い
上記が頭痛の原因であると判断できる場合は、親知らずを抜歯することで症状の改善が期待できるでしょう。
また、親知らずを放置していると、次のようなリスクが起こる可能性があります。
- 歯並びが悪くなる
- 口臭の原因になる
- 肩こりの原因になる
- 大事なときに腫れ・赤みが出る
親知らずは早く抜いたほうが傷口が治りやすく、抜歯の難易度も低いとされているため、将来的なリスクを避けるのであれば早めの抜歯を検討しましょう。
平山歯科医院は、患者様との対話を大切に診療を行っているアットホームな歯医者さんです。
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